キャンピングカー購入に反対していた私が気持ちを変えたワケ
最初は絶対ムリと思っていた
「キャンピングカー?いやいや、必要ないやろ〜。」
これが、最初に夫から提案されたときの正直な気持ちでした。
夫は、ずっと前からキャンピングカーに憧れていました。
SNSで旅する家族の投稿を見たり、YouTubeで内装レビューを見たりしては、「いいな〜」と言っていたんです。
値段も高いし、置く場所もない駐車場代はかかるし…「そんなん使う?ホテル泊まればよくない?」って、ずっと言ってたんです。
うちは当時、娘が4歳で、息子は0歳の赤ちゃん。
これからどんどんお金がかかるそんな時期にキャンピングカーなんて、どう考えても現実的じゃないやん…と。
旅の計画で現実が見えてきた
キャンピングカー購入の話が本格的に出てきたのは、夫が1年間の育休を取ることになったのがきっかけでした。
「せっかくだし、このタイミングで家族で北海道に長期旅行に行きたいね」
その一言がきっかけでした。
これまで十数年と仕事が忙しかった夫。
そんな中で訪れた、1年間というまとまったお休み。
これって、もう**“今しかないチャンス”**なんですよね。
「こんな機会、今逃したらもう一生来ーへんかもしれん…」
そう思った私は、めずらしく即答気味で「いいな!」と答えてました。
もともと旅行好きだったため、ただただ、「北海道に長期で行きたい!」という好奇心のみで返答。
無計画すぎてちょっと笑いましたけど(笑)
でも、1ヶ月レベルの旅行って、普通にやろうと思ったら結構大変。
ホテルを転々とするとなると、
- 宿泊予約を一ヶ月分行く場所を予め決めて全部予約とる!?
- 夏休みの繁忙期にホテル予約可能!?
- 荷造りや移動、子どもたちのリズムもバラバラになってしまう…。
そこで夫が提案したのが、またまたキャンピングカーだったんです。
「車ひとつで、移動も宿泊もできるなんて最高じゃない?」と目を輝かせる夫。
その時はまだ、私は「また出た!キャンピングカー」
とちょっと引き気味だったんですけど…
でも、ふと考えると
「確かに、拠点がひとつで済むって、子連れにはありがたいかも…」
と、思ってしまった自分もいて。
長期の旅を、“旅というより生活”として考えるようになったとき、キャンピングカーって、もしかして一番現実的かもしれんな…と思い始めたんです。
購入を後押ししたきっかけ
キャンピングカーの購入を後押しした最大の理由は、
やっぱり**“今しかない時間を大切にしたい”**という思いでした。
夫が1年間の育休を取れることが決まったとき、「こんなまとまった家族の時間、もう一生ないかもしれない」と思ったんです。
仕事をしていたら、長期で休むのはなかなか難しいですよね。
有給をつないでもせいぜい1〜2週間、しかも祝日を絡めたタイミングじゃないと調整も厳しい。
でもこのときは、まさかの1年間フルでお休み。
これはもう、家族全員で思いっきり時間を使える唯一のチャンスかもしれないと感じました。
さらに、子どもたちと一緒に長く過ごせるタイミングも限られています。
子どもが小学生のうちはまだ一緒に動けるけど、中学生になると塾や部活で予定が合わなくなってくるんですよね。
実際、ある調査(JTB『家族旅行に関する意識調査2023』)では、
**「家族旅行の頻度が減るのは、子どもが中学生になるタイミング」**という回答が圧倒的でした。
また、家族旅行の平均回数は、小学生時代までは年2〜3回ほどだったのが、
中学生になると年1回以下に減る家庭が7割以上とのこと。
「あぁ…ほんまに“いましかない”んやなぁ…」
「“いつか”なんて思ってたら、あっという間に行けへんようなるやん…」
と、ちょっと焦りにも似た気持ちがわいてきました。
そして、旅行費用を現実的に試算したのも大きな後押しになりました。
仮に1ヶ月の北海道旅行をホテル+レンタカーでやるとすると…
- ホテル代(1泊2万円×30泊)=約60万円
- レンタカー代(1ヶ月:約20〜30万円)
- 外食や雑費(1日1万円とすると×30日)=30万円
- 合計すると、ざっくり100〜120万円
これって、キャンピングカーを買う頭金レベルの金額なんですよね。
しかもレンタルキャンピングカーも1ヶ月借りれば、80〜100万円はザラ。
しかも、返せば手元に何も残らない。
これらの内容を夫が熱心にプレゼンしてきたんです(笑)
正直、最初は「また夢みたいなこと言って…」と思ってたんですが、
話を聞いているうちに、
「あれ?…意外と筋は通ってるかも」
と、妙に納得している自分がいたんですよね。
気づけば私の口から、
「まぁ、最悪売ればいいし…買ってみてもいいかもね」
なんて、珍しく自分から“前向きなノリ”を出した瞬間でした。
普段は石橋叩いて叩いて叩きまくる私ですが、我ながらレアケースです。(笑)
そして最終的には、ハイエースベースのバンコンを選びました。
思ったよりコンパクトで、普通車感覚で乗れるのも安心材料でした。
※現在は、クレアのキャブコンに乗っています。乗り換えた詳細はまた後日。
買う前にやっておけばよかったこと・やっておいてよかったこと
キャンピングカーは大きな買い物。だからこそ、「やってよかったこと」と「もっと早くやっておけば…」と思ったことがあります。
1. レンタルで“旅してみる”のが一番リアル
寝るときのスペース感、運転のしやすさ、荷物の量、子どもの動き方…
パンフレットや展示車を見てるだけでは想像できなかった“リアルな暮らし”が、レンタルしてみてようやく見えてきます。
「あ、こんなに荷物が置けないんや…」
「オムツ替え、想像以上にスペース要るな…」
「毎回寝る時、ベッド展開するのめんどくさい…」
など、細かい気づきがたくさんあって、それが次の車選びにも活きました。
2. 展示会だけじゃ分からなかった
バンコンを買う前、展示会やビルダーさんに行って、たくさんの車を実際に見てきました。
サイズ感や装備は確認できたけど、実際に使ってみないと分からないことが本当に多かったんです。
ビルダーさんにも話を聞いて、見積もりを取って、冷静に比較。
結果、**「この装備でこの価格なら納得やな」と購入に至りました。
3.買ってから困らないための準備
車を買うだけじゃなくて、旅に出るまでの準備もめちゃくちゃ大事でした。
寝具、キッチン用品、子ども用のグッズ、収納アイテム…。
あと保険や税金、車庫証明なんかの手続きも意外と手間かかります。
「買ってからバタバタするのは、絶対イヤや…」
という思いから、先に全部リストアップして備えました。
おかげで、納車してから数日後にはすぐ旅に出られて、ストレスもなし!
買うか迷っている人へのアドバイス
「気になるけど、決めきれない…」
そんな方に向けて、私が実際に感じたアドバイスをまとめました。
まずは体験するのが一番
頭で考えるだけじゃわからないことって、正直めっちゃあります。
なので、まずは1泊でもいいからレンタルして体験してみてください。
運転、寝る、食べる、子どもとの距離感。
全部、実際にやってみて「いけるかどうか」を感じたほうが早いです。
「なんや、いけるやん…!」
って思えたら、その時点で気持ちはかなり前向きになるはずです。
反対派には事実と想像をセットで伝える
もし家族の中で反対意見が出たときは、「数字」と「未来のイメージ」のセットで話すのがおすすめです。
我が家では、私が心配性で、夫はとにかくポジティブな人。
「100万円かけてホテル泊まるなら、買ったほうが良くない?」
「この車で、夏は涼しいとこ行って、冬はあったかいとこ行けたら最高じゃない?」
夫のこういう言葉に、最初は
「またええことばっかり言うて…」
って思ってたけど、だんだんと「それ、めっちゃ良くない?」と気づいてしまったんです。
“所有”じゃなく“時間を買う”という考え方
最初は「高い買い物」としか見えてなかったキャンピングカー。
でも今は、「家族と過ごす時間を手に入れた」って思ってます。
移動中もくつろげるし、宿に縛られずに自由な旅ができて、子どもたちも楽しそう。
特別なことじゃなくても、“一緒にいる”時間がすごく濃く感じられるんですよね。
「あ〜、これが“いましかない時間”ってやつか」
って、しみじみ実感してます。
必要なときにだけ使って、使わなくなったら手放すのも全然アリ。
買うことがゴールじゃなくて、“旅する暮らし”を始めるスタートとして考えてみてください!
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